春畑セロリのワガママ部屋

できるかな ひけるかな

構想?年、企画が立ちあがって1年、ちゃんと働いたのはここ3、4か月、すごくがんばったのは正月休み……の、ピアノブック「できるかな ひけるかな」シリーズ全5冊が、ついにリリースしました! これが完成したのも、5冊同時進行という過酷な作業に耐えつつ、苦楽を共にしてくだしゃった出版社担当しゃん、イラストレーターしゃん、デザイナーしゃんのおかげだひょー。なにしろ、みんなあまりに頑張ったせいで、最後はメールのやりとりの口調が変になってしまったわぉ~ん。

この本たちを眺めることで、全国のピアノキッズや先生がたに腰くだけに、もとい、柔軟な発想になっていただき、心ゆくまでピアノの響きと向き合い、楽しみ、繊細な耳と指と感受性を育てていただけたなら、本望です。本のテーマも作りも狙いも、5冊それぞれまったく違うけど、帰着するところはすべて一緒なのですたい。まぁ、とにかく、架空のトロッポロ星に住む、各巻の不思議なナビゲーターたちと仲良くなってくださいまし。

わが身を振り返れば、今まで、好きなことを仕事にして、ずーっとお気楽な人生を送ってきたわけで、真に世の中に役立つお仕事をしてなくてすんません、、、農家のみなさん、おまわりさん、お医者さん、看護師さん、その他の大勢のみなさん、ごめんなさい、、、という気持ちがいつもあったのだけど、実は今こそ(今頃!)、音楽家の使命というものがいかに大切かということに気づかされつつあります。音楽の真の力は、癒しとか励ましとか、そういう表層的、一時的なものだけではなく、人間の根源に関わる重大なところにあるのではないか、とすら思い始めています。そのくせ音楽ときたら、ちっとも深刻じゃなく、しなやかで優しくて……。娯楽の顔をしたこのいたずら者め!

というわけで、しゃあない、今年もお気楽に、このいたずら者と付き合っていくかぁと思う私なのでありました。